ふくちのブックレビュー

著・ヨシタケ シンスケ『りゆうがあります』PHP研究所(2015年)
子どもはおもしろいです。5歳の娘は、オバサンのように話したり、3歳の息子は「けっこう、おいしい」となんだか偉そうに言ってみたりします。いっちょ前にちゃんとした「理由」も「不満」もあるみたいです。大人から見るとおもしろい、子どもの一面にクスリと笑ってしまう1冊です。
著・中川李枝子『子どもはみんな問題児。』新潮社(2015年)
子育てしていると、たくさんの「困ったなぁ」に悩まされます。この本の著者は、絵本「ぐりとぐら」の作者で保育士さんです。本には、著者が保育園で見た子どもの様子や保育のポイントが書かれています。また、絵本作家ならではの、読書や子どもと本についても語られています。育児について、気持ちが楽になる1冊です。
著・ミヒャエル・エンデ 訳・大島かおり『モモ』岩波書店(1976年)
子育て中の家族は1日何回「早よせんね!」というでしょうか? 時間は貯金ができません。この本は、時間どろぼうと盗まれた時間を人間に返してくれた女の子モモのふしぎな物語。ふんわり優しい物語です。楽しい児童書ですが、大人が読むと……。

3冊の本を選んだ理由

どの本も、子育てする人を応援してくれると思います。子育ては、大変ですが、子どもっておもしろいです。毎日怒ったり悩んだり心配したり、でも子どものおもしろさに笑みがこぼれて、私は救われています。いつでも笑って子育てできたら、これほど良いことはありません。育てる側も人間だから、がんばれない時もイライラする時もあって、「本当にこれでいいのか?」と自分を責めてしまうこともあります。1人で抱え込んだしまったら……「ふくちのち」に来ていただきたいと思います。知恵を授けてくれる本もあるし、ほっと一息つけるカフェもあります。助けてくれる素敵なお友だちができるかもしません。

葛西沙織(ふくちのち 図書館司書)
1984年生まれ。福岡県田川郡福智町出身。本屋に住みたい願望から、12歳で司書を志した。2016年10月念願の図書館司書に就く。ふくちのちが人の集い、憩う大樹のような場所になったらいいなと思います。

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