「ふくちのち」の「ふ」の秘密

2017/03/18

こんにちは。UMA/design farmの代表の原田祐馬です。ふくちのちは、建築・デザイン・編集の3つの事務所が設計チームとして、それぞれの職能を生かしながら建築を立ち上げていくプロセスとビジョンを組み立ててきました。UMA/design farmはその中で、シンボルマーク「ふ」のデザインやサインデザインなどを担当しています。開館を目前に控え、館の外にも大きな「ふ」のサインが設置されました。夜になると光る優れものです。

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今回はこの「ふ」の秘密について書いてみたいと思います。
まず、「ふ」をみてどのようなものに見えるか想像してみてください。じーっと3分間、眺めてみるといろいろなものが浮かび上がってきます。
さて、1つ目です。

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ひらがなの「ふ」、館名の「ふくちのち」の「ふ」です。年齢に関係なく、だれでも覚えられるものにしたいと考えデザインをしました。
2つ目です。

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福智町を包み込むようにそびえ立つ福智山です。私が初めて福智町を訪ねた際に、美しく印象的な山に感動しました。いまも訪れるたびに、山の表情に変化がありついついみとれてしまいます。日本の水源の森百選にも選ばれていて、お水も有名ですね。
3つ目です。

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本のかたちをしています。「ふくちのち」は図書館であり歴史資料館でもあるので、さまざまな本や資料にあふれています。その象徴として本のページをペラペラとめくるかたちを取り入れました。
次が最後の4つ目です。

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数字の「3」です。福智町に暮らすみなさんからするととっても簡単な答えだと思いますが、2006年に方城町と赤池町と金田町が合併し、福智町となりました。中学校もその3つが校区としてありますが、その歴史を遠い未来の子どもたちに少しでも伝わるようなエッセンスを入れ込めないかと考えました。
次はサインデザインについてお話をしたいと思います。実は、サインの矢印の先にも「ふ」の要素があるんです。

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原田祐馬
1979年大阪府吹田市生まれ。「UMA / design farm」代表。大阪を拠点に文化や福祉、地域に関わるプロジェクトを中心に、グラフィック、空間、展覧会や企画開発などを通して、理念を可視化し新しい体験をつくりだすことを目指している。「共に考え、共につくる」を大切に、対話と実験を繰り返すデザインを実践。京都造形芸術大学空間演出デザイン学科客員教授。

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