photo: Satoshi Nagano

夏合宿最終日とその後のふくトラ活動

2017/03/10

濃密な夏合宿はあっという間に過ぎ、ついに最終日を迎えることになりました。最終日は、これからワクワクワ広場となる吹き抜け空間全体を使って合宿の報告会を兼ねたマルシェを開くことに。福智町のいろんな方々が協力して下さり、机やテントを並べて、小物やお菓子のお店、バスボムをつくるお店やマッサージ体験、古本と文具のお店など、あっという間に賑やかな空間が出来上がりました。

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サイレントルームとなる議場のスペースでは鳥越館長が企画した1日だけのプラネタリウムも開催されました。ふくトラメンバーもみんな集まり、正面のスクリーンを使ってこの1週間の活動を報告しました。一人ひとり順番に、まちの皆さんに対してこれからのふくちのちがこうあってほしいということをプレゼンテーションする姿はとても頼もしかったです。

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また、未来のふくちのちを想像する館内のツアーも行いました。まちのみなさんと一緒に赤池支所を巡りながら、ここが図書館になったらどんな場所になるかを説明してまわるツアーです。先導する当時の金田中生徒会長・倉石一輝くんが旗を持ち、「この吹き抜けから本棚が並ぶのが見えます」と2階を指差せば、ふくトラメンバーがちゃんとその場所にいて上から手を振り場所を示してくれました。こうやって、建物ができる前からみんなで完成を想像する時間が持てるのは、リノベーションによるプロジェクトならではだと思います。

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ふくトラメンバーは合宿が終わってからも赤池支所の中に自分たち専用の小さなスペースを持ち、定期的に集まって活動を続けてくれました。例えば、夏合宿中につくった「突撃取材」という看板を持って、まちのさまざまな方々に福智町に欲しい図書館・歴史資料館のインタビューに行く活動や、福智町で年に一度開かれるスイーツ大茶会・上野焼の窯開き行事に模型を持って行き、図書館・歴史資料館をアピールする活動、段ボールを使って図書館に出来る家具を原寸大でつくる活動などいろんなことに取り組んでくれています。

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実施設計が終わった後に開かれた住民説明会では、「ふくトラは中学生だけのチームではありません。さまざまな世代の方と一緒に続けていきたい活動です」と新しいメンバーの募集も呼びかけていました。また、ふくトラが中心となって設計チームを学校に呼び、赤池中学校を皮切りにすべての中学校に対してふくちのちについて話す説明会も開かれました。年が変わり、夏合宿で中心となってくれた中学3年生のメンバーはそれぞれの高校に進んでいますが、少しずつ後輩メンバーも入っている様子。ふくちのちができた暁には、中高生コーナー(ふくトラ広場、と名前をつけています)を拠点に集まって、思い思いに活動を続けてくれるといいなと思います。

大西麻貴 [建築家/o+h]
1983年愛知生まれ。2006年京都大学工学部建築学科卒業。2008年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。2008年 同大学博士課程在籍中に百田有希とともに、o+h(大西麻貴+百田有希)建築設計事務所を設立。

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