伊方の引き出しを極力直そう その4

2017/03/10

前回は引き出しの取っ手部分と、側面の溝をモデリングしました。次は引き出し全体に施された装飾をモデリングしましょう。

底の突起をモデリングする

引き出しを思い出してみると、底に4本の短い板状の突起がありました。

naoso_3-4_1

この引き出しの底の部分に付いているものです。採寸結果をもとに、この突起のポンチ絵を書くとこんな感じです。

naoso_3-4_2

これに基づいて、突起のモデリングしていきましょう。まずは、高さ3mm、幅387.8mmの矩形を描きます。

naoso_3-4_3

ポンチ絵を見ると、側面から見た断面図の両端に曲面が付いています。どれくらいのカーブなのかはわからなかったので、写真を用いることにしました。まずは引き出しの実物をカメラで真横から撮影します。

naoso_3-4_4

つぎにこの写真を、SketchUpのメインウィンドウにドラッグアンドドロップします。

naoso_3-4_5

なんとなく察しがついたと思いますが、この写真を実寸になるようにサイズを調整し、また位置も調整します。

naoso_3-4_6

この曲面をペンツールなどでなぞって線を引きます。

naoso_3-4_7

線を引けたら写真を削除し、この曲線を反対側にもコピーします。

naoso_3-4_8

この断面図に厚みをもたせます。突起物の厚みは2.4mmなのでそのようにします。

naoso_3-4_9

だいぶそれっぽいかたちになってきましたが、実物を見るとさらに角が丸まっています。これを「面取り」と言います。ここからは細かい作業になるため、いったんモデルを10倍に拡大します。

naoso_3-4_10

この直線部分の上面のどこかで、赤軸に並行に線を引き、「プッシュ/プル」で一番下まで押し下げます。

naoso_3-4_11

すると、このように直線部分が途切れたかたちになります。曲線側の断面いっぱいの半円を描きます。

naoso_3-4_12

そして断面の左上と右上の部分をそれぞれ選択し、「フォローミー」ツールを使って、一気に左の方へドラッグします。

naoso_3-4_13

断面の形で角を削ることができました。しかし、平面と曲面が交差しているところで妙な出っ張りがあるので、それを削除しなければなりません。

naoso_3-4_14

よく見ると、それぞれ独立しています。このままでは、出っ張った部分を削除することができないので、両方を選択した状態で右クリックをし、コンテキストメニューから「面を交差」→「モデルと交差」を選択します。

naoso_3-4_15

すると、交差して余った面を個別に選択することができますので、それらを削除していきます。

naoso_3-4_16

スッキリしました。直線部分も同様に仕上げていきます。基本的にはほぼ似たようなプロセスです。

naoso_3-4_17

naoso_3-4_18

次にこの隙間を埋めます。直線部分の断面を選択し、「プッシュ/プル」で曲面を持った方とつなげます。

naoso_3-4_19

そうしたら反対側の端も処理しましょう。コピペでもいいですし、同じ処理を繰り返してもいいです。

naoso_3-4_20

だいぶ仕上がってきました。ただ、今は10倍に拡大して作業していますので、ここで元のスケールに戻します。

naoso_3-4_21

出来上がりました。次にこれを引き出しの下に取り付けていきましょう。まずはこの突起を選択し、グループ化してください。そうしたら、このグループをコピーしておきます。

naoso_3-4_22

前回モデリングした引き出しです。次に引き出しの左半分をダブルクリックします。するとコンポーネントの編集画面に移りますので、そこで先ほどコピーした突起をペーストします。ひとまず原点に貼り付けておくといいでしょう。

naoso_3-4_23

このままでは突起の天地が反転していますので、右クリックして、コンテキストメニューの中から「反転方向」→「グループの青」を選択します。

naoso_3-4_24

naoso_3-4_25

あとは採寸結果を元に然るべき位置にこれを移動します。

naoso_3-4_26

さらにもうひとつ設置します。やり方はこれまでと同じです。

naoso_3-4_27

2つ目も取り付けました。前にも説明した通り、右側は左側の変更が反映されますので、勝手に4本に増えています。

naoso_3-4_28

結局のところ、これがどういう意味を持っていたのかわからずじまいでしたが、とにかくそれらしきものは出来上がったので、よかったです。

というわけで、残りの装飾をモ……えっ、今回、もう終わりなんですか?! この連載、あと1回ですよね? というわけで、次回は残りの装飾部分をモデリングしたうえで、実際に出力し、現地に設置します。ご期待ください。

(撮影協力:山岡大地)

【その5へつづく】

渡邉朋也
1984年生まれ。東京都出身、山口県在住。コンピューターとインターネットを使った調べものをベースに、ものづくりやイベント、エッセイ、ダジャレなどを手がけている。好きな食べものはカレー。ちなみに伯父と従兄弟は福岡県北九州市在住。http://www.watanabetomoya.com/

一覧に戻る