伊方の引き出しを極力直そう その3

2017/03/06

前回は引き出しの箱をモデリングしました。次は取っ手部分をモデリングしていきましょう。

取っ手部分をモデリングする

まず、ポンチ絵に基づき、取っ手部分の外形をペンツールを使って描きます。

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つぎにこの図形を選択し、「プッシュ/プル」で引き出しの真ん中方向に142.5mm引き伸ばします。

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現状では、取っ手の中身が埋まってしまっている状態ですから、中身をくり抜きます。奥側(右半分)が作業する上で邪魔になりますから、レイヤーを分けるなどして、非表示にしておきます。

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その上で、取っ手部分の断面に、くり抜きたいかたちをペンツールで描きます。

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次にくり抜きたい方を選択して、「プッシュ/プル」で引き出しの外側方向に140.5mm押し出します。これは全体の長さ142.5mmから、厚み2mmを引いた長さです。

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いい感じですね。非表示にしていた右半分を戻してみます。

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だいぶ近づいてきた感があります。

側面の溝をモデリングする

ここで実物を思い出してみると、引き出しの側面に溝が切ってありました。

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上の写真の左端の部分ですね。これは何のためにあるのでしょうか。そのヒントは棚の内側にありました。見てみましょう。

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この棚の内部の側面についているグレーのパーツ。これは棚が落下しないようにすると同時に、引き出しやすくするためのスライドレールの役割も果たしているんですね。引き出し本体の溝は、このレールを受けるためのものだと思われます。というわけで早速側面の溝をモデリングしていきましょう。その前にポンチ絵です。

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このように溝が2段になっていること、また引き出しの奥の角は曲面になっていることが分かります。一方で、現状のモデリングデータではどうなっているでしょう。

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全然ダメですね。では、ここから実際に溝をつくっていきます。まず、角に半径5.5mmの曲面をつくります。そして、「プッシュ/プル」で33mm押し出します。

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ここからさらに段差をつくります。まず、1段目です。裏側に周り、ポンチ絵に基づいて、半径5.5mmの曲面をもつ断面を2つつくり、それぞれ「プッシュ/プル」で所定の距離を押し出します。

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これで無事に溝をモデリングすることができました。ここで、もうひとつ気になる点があります。取っ手との継ぎ目の部分です。これもポンチ絵に起こしました。

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現状のモデリングデータは、赤い部分がありません。これを付け加えます。まずは例によって、赤い部分の輪郭をペンツールで描き、「プッシュ/プル」で真ん中方向に押し出します。

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これで大体大丈夫でしょう。ここまでの成果を見てみましょう。

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かなりいい感じですね。しかし、実物をみると、引き出しの外側にも内側にも、意味のわからない装飾がたくさん付いています。ここからはそれらをモデ……えっ、今回、もう終わりなんですか?! せっかくノッてきたのに……。というわけで、次回は装飾の部分をモデリングしていきます。ご期待ください。

(撮影協力:山岡大地)

【その4へつづく】

渡邉朋也
1984年生まれ。東京都出身、山口県在住。コンピューターとインターネットを使った調べものをベースに、ものづくりやイベント、エッセイ、ダジャレなどを手がけている。好きな食べものはカレー。ちなみに伯父と従兄弟は福岡県北九州市在住。http://www.watanabetomoya.com/

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