伊方の引き出しを極力直そう その1

2017/02/12

山里は 冬ぞさびしき まさりける
人目も草も かれぬと思へば

寒さが厳しさを増すに連れ、人恋しさのあまりに源宗于の和歌が口をついて出てしまう今日このごろですが、もうあと少しで「ふくちのち」も完成です。そこにはきっと、まだ見ぬ出会いが待っているはず。NetflixやAmazonプライムで時間を潰しながら、オープンまでの時間を耐えしのいでいきましょう。自分はというと、福智町のまだ見ぬリアルを探し求めて、福地町立伊方小学校に行ってきました。

伊方小学校とは?

伊方小学校は、福智町の中心部の福智町役場から徒歩30分、旧方城町エリアにある小学校です。目指す児童像として「えがおで あいさつ」「うつくしい ことば」「みんな なかよく」を掲げ、福智町の明日を担う子どもたちの教育に邁進しています。

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外観はこんな感じです。ごくごく普通の小学校といった趣きで、自分の母校・練馬区立豊玉東小学校かと見まごうばかりです。さっそく中に入っていきましょう。

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中もいたって普通の小学校です。それにしても小学校の机と椅子は小さいです。かつて、こうした机や椅子に収まっていたのかと思うと、なんとも言えない気持ちになります。

TTルームの引き出し

福智町教育委員会の職員の方に案内されながら伊方小学校を歩いていると、教室以外にもさまざまな部屋があることが分かります。図工室や家庭科室、音楽室はもちろん、学級委員室なども。そんな部屋の中に「TTルーム」なるものがありました。

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このTTルームというのは、「ティーム・ティーチング」をおこなうための教室だそうで、算数を始めとする主要科目に用いられているそうです。実際教室には巨大な三角定規やコンパス、そしてさまざまな算数の問題が記された問題用紙が置かれ……

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棚の引き出しがないじゃん!

ここだけ引き出しが無いなんて、なんだか気持ち悪くないですか? 正直「別に……」って気もしますけど、逆に直さない理由も無いですよね? というわけで、3Dプリンターを使って引き出しをつくることにしました。

採寸する

この棚を観察すると、1つのことが理解できます。それは、どの段にも同じような引き出しが取り付けられている、ということです。その道のプロが見たら「一つひとつ違うんだよ」とたしなめられそうですが、少なくとも今の自分には同じに見えます。ですから、例によってこれらの引き出しと似たようなものをつくり出すことができれば、この棚も直すことができる。そのように考え、3Dプリンター用のデータをつくるべく、早速ほかの引き出しを採寸しました。

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過去最大級のサイズということで、採寸する箇所がとても多いです。なので、ざっくりと外寸と内寸だけ採寸して、細かい凹凸に関しては、モデリングをしながら都度採寸していくことにしましょう。この採寸結果に基いてポンチ絵を描いてみました。

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基本的には第1シリーズで極力直した「ほうじょう温泉ふじ湯の里」のベンチの脚と同じで、直方体でくり抜かれた直方体のイメージです。細部に曲面加工がありますが、これは先述の通り、モデリングの過程で再現していきたいと思います。

次回は、前回も使用した3Dモデリングソフト「SketchUp」を使って、引き出しをモデリングしていきます。ご期待ください。

(撮影協力:山岡大地)

【その2へつづく】

渡邉朋也
1984年生まれ。東京都出身、山口県在住。コンピューターとインターネットを使った調べものをベースに、ものづくりやイベント、エッセイ、ダジャレなどを手がけている。好きな食べものはカレー。ちなみに伯父と従兄弟は福岡県北九州市在住。http://www.watanabetomoya.com/

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