金田のガードレールを極力直そう その1

2016/08/18

春すぎて 夏来にけらし 白妙の
衣ほすてふ 天の香具山

夏の気配が一気に押し寄せ、持統天皇の和歌が口をついて出てきてしまう今日このごろ。みなさん、いかがお過ごしですか? 自分はというと、このWebサイト「ふくちのちができるまで」の堀田裕介さんの記事に出てくる小西みそさんが気になって、金田商店街に行って来ました。

金田商店街とは?

金田商店街は福智町の中心部、平成筑豊鉄道の金田駅の周辺に広がる商店街です。福智町が発行している広報誌『広報ふくち』によると、この商店街は1893年の金田駅開業とともに形成されたもので、その後は当時周辺で栄えていた石炭産業の影響で、筑豊一の商店街と呼ばれるほどの規模まで成長したとのこと。石炭産業の終焉を経て、現在では最盛期の7分の1の規模に縮小してしまいましたが、それでも人と人とが向かい合う、コミュニティの基盤となる要素がここにはまだあります。

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こちらは平成筑豊鉄道の金田駅です。この駅の周辺に金田商店街は広がっています。前回に引き続いてうっかり夜になってしまい、もはや小西みそどころの状況ではなくなってしまいましたが、せめて小西みそさんの場所だけでも把握しなければなりません。ちなみに、この駅は車両基地があるため、駅舎の規模がとても大きいです。

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こちらが金田商店街です。夜に撮影しているのでだいぶ殺風景ですが、日中は写真に写っている電器屋さんをはじめ、いくつかの商店が営業を行っています。小西みそさんもこの通りの一角にあります。

金田商店街の駐車場のガードレール

自動車を止めて小西みそさんを探すため、付近で駐車場を探しました。そこに、「商店街ご利用の方は無料」と書かれた駐車場が。天啓のごときそのメッセージに導かれ、金田商店街の駐車場へと自動車を進めました。と、その時……

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\ボルトの取れている箇所を発見/

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遠路はるばるやってきましたし、ここでボルトが無いのも何かの縁を感じずにはいられません。正直「あんまり……」って気もしますけど、逆に直さない理由も無いですよね? というわけで、3Dプリンターを使ってこのガードレールのボルトをつくることにしました。

採寸する

このガードレールを観察すると、1つのことが理解できます。それは、同じようなボルトが取り付けられている、ということです。その道のプロが見たら「1本1本違うんだよ」とたしなめられそうですが、少なくとも今の自分には同じに見えます。ですから、これらのボルトと似たようなものをつくり出すことができれば、このガードレールもどげんかできる。そのように考え、ボルトを3Dプリンターで出力すべく早速ガードレールに取り付けられている他のボルトや、付随するワッシャー、ナット、ガードレールの穴を採寸しました。

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なぜこんな単純な仕組みで10分の1mm単位でモノの大きさが測れるのか、未だに理解しきれていません。現代のオーパーツ“ノギス”は、直方にあるホームセンター「グッデイ」などで絶賛販売中です。

そうこうしているうちに、無事採寸が終了しました。この採寸結果に基づいてポンチ絵を描いてみました。

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すごく……ボルトです……。このポンチ絵を見ていると、ワッシャーは問題無いとして、ボルト、とくにネジの部分が大変そうです。どうやってあの螺旋状の構造をつくるのか、思いもつきません。ただ、ボルトができてしまえば、ナットの内側はボルトのネジ部分の補集合ですから、ここさえ乗り越えれば、あとはどうにかなりそうです。

次回は、前回も使用した3Dモデリングソフト「SketchUp」を使って、ボルトをモデリングしていきます。ご期待ください。

(撮影協力:山岡大地)

【その2へつづく】

渡邉朋也
1984年生まれ。東京都出身、山口県在住。コンピューターとインターネットを使った調べものをベースに、ものづくりやイベント、エッセイ、ダジャレなどを手がけている。好きな食べものはカレー。ちなみに伯父と従兄弟は福岡県北九州市在住。http://www.watanabetomoya.com/

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