弁城のベンチを極力直そう その3

2016/06/15

前回は弁城のベンチのカバーをモデリングしました。この続きの作業を進めていきましょう。

3Dプリンターで出力する
前回モデリングした3DCGを今度は3Dプリンターを用いて出力します。コンピューターのディスプレイに表示されていたものが、私たちの手で触ることができるようになるのです。今回使用する3Dプリンターはこちら、XYZprinting社の「da Vinci Jr. 1.0」という製品です。私物です。

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3Dプリンターというと、一昔前は数百万円は当たり前、1,000万円を超えるものも珍しくないという、福岡ダイエーホークスの選手くらいしか買えないような商品でしたが、近年では急速に価格が低下しています。実際、この「da Vinci Jr. 1.0」は、Amazon.co.jpで価格が37,800円(税込み/2016年5月現在)と、プロ野球が好きなだけの団体職員の30代男性でも手が届くレベルの商品です。今回はたまたま私物があったのでこれを使いますが、ベンチのカバー程度のものであれば、実際はどんな3Dプリンターでも大丈夫だと思います。この3Dプリンターで出力するためには、XYZwareというソフトウェアを使用します。

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これがXYZwareの画面です。 画面中央部の箱状の3DCGは、3Dプリンターの印刷可能なエリアを示しています。ここに先ほどモデリングしたデータを配置します。

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これで準備完了です。出力しましょう。出力を開始すると、じわじわと下の方からプラスティックが積層して、カバーのかたちに近づいていきます。

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これくらいのサイズのものであれば、およそ30分程度で出力が終わります。最新の機種であれば、もっと早く終わるでしょう。というわけで出来上がりです。

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早速出力された物体をプレートからひっぺがし、着の身着のままの状態で福智町へと向かいます。

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極力直す
福智町に帰ってきました。今日の福智町は明るいです。

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ほうじょう温泉ふじ湯の里に急ぎます。

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明るい時間帯はこんな感じなんですね。ベンチに向かいます。

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カバーが無くて不安です。このベンチは、これからの梅雨の季節に耐えられるのでしょうか? いや、耐えられないと思います。仮に耐えたとしても、ここは九州、台風銀座。早くカバーを付けなければなりません。というか、いつの間にか左側の手前の脚のカバーも無くなってるんですが、ここは慌てず予定通り右側の手前の脚にカバーを取り付けます。

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無事取り付けることができました。

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周囲と見比べても違和感はまったく無いです。とても自然な仕上がりです。

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とりあえず、これで大丈夫でしょう。

最後に
今後、福智町の周辺で、ベンチのカバーが欠落してしまった場合に備えて、今回作成したカバーのデータをThingiverseで公開しておきます。オープンな形式(パブリックドメイン)となっていますので、周辺の方、ぜひお役立てください。
http://www.thingiverse.com/thing:1569804

(撮影協力:山岡大地)

渡邉朋也
1984年生まれ。東京都出身、山口県在住。コンピューターとインターネットを使った調べものをベースに、ものづくりやイベント、エッセイ、ダジャレなどを手がけている。好きな食べものはカレー。ちなみに伯父と従兄弟は福岡県北九州市在住。http://www.watanabetomoya.com/

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