弁城のベンチを極力直そう その2

2016/05/31

前回は弁城のベンチの脚とそのカバーの採寸を行いました。この採寸結果をもとに、続きの作業を進めていきましょう。

SketchUp

3Dプリンターで何かを出力するためには、その「何か」を3DCGソフトウェアでモデリングする、すなわち「何か」を3DCGで再現する必要があります。そのデータをもとに、3Dプリンターで「何か」を出力するのです。3DCGのモデリングと言うと、なにやらハードルが高そうな印象を抱かれると思いますが、前回アナウンスした通り、自分は3D初心者野郎の2次元野郎です。そんな初心者君でも、お手軽に3DCGのモデリングができるソフトウェアがあります。そのひとつが、Trimble社の「SketchUp(スケッチアップ)」です。

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これがSketchUpの初期画面になります。まるで福岡平野のようです。遠くに見える地平線が、使う者をやたら壮大な気持ちにさせますが、実際にモデリングするのはベンチのカバーです。この連載では、SkecthUpを用いて話を進めていきたいと思います。ちなみに、基本的な操作を説明していると、それだけで連載が終わってしまうので、そのへんは各自調べていただけると幸いです。

モデリングする

早速SkecthUpでカバーをモデリングします。前回描いたポンチ絵を見ると、ベンチのカバーは、まるで直方体の内部がくり抜かれたような形状をしています。ですので、手始めに直方体をモデリングしましょう。直方体をモデリングするには、まずはじめに図形ツールで直方体の底面を描きます。今回の場合、底面は 29mm × 29mm の正方形となります。

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無事描くことができました。つぎに、プッシュ/プルツールを使って、この長方形に厚みを持たせます。

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直方体の出来上がりです。ここから今度は、中身をくり抜いていきます。改めてポンチ絵を見てみると、カバーの厚みは 1.8mm ということですから、先ほどの直方体を、タテ 25.4mm × ヨコ 25.4mm × 高さ28.2mm の直方体でくり抜けばよいということになります。さっそくやってみましょう。先ほどの直方体の上面に、25.4mm × 25.4mm の正方形を描きます。

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若干苦戦しましたが、なんとか描くことができました。つぎに、先ほど使用したプッシュ/プルツールを使ってくり抜きます。

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無事くり抜くことができました。プッシュ/プルツールは、厚みを持たせるほかにも、厚みを減らしたり、さらにはくり抜くこともできるんですね。

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なんとこれでモデリングは終了です。簡単ですね。次回はこのモデリングしたデータを3Dプリンターで出力し、実際に弁城のベンチを修復したいと思います。ご期待ください。

(撮影協力:山岡大地)

【その3へつづく】

渡邉朋也
1984年生まれ。東京都出身、山口県在住。コンピューターとインターネットを使った調べものをベースに、ものづくりやイベント、エッセイ、ダジャレなどを手がけている。好きな食べものはカレー。ちなみに伯父と従兄弟は福岡県北九州市在住。http://www.watanabetomoya.com/

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